スティーブ ジョブズ の心をとらえた、三宅一生の黒のタートルネック

ステーブ ジョブズは、携帯型のヘッドフォンステレオ「ウォークマン」を開発した、ソニーをとても尊敬していた。

マッキントッシュへソニー製3.5インチディスクドライブを採用する為1983年の来日で、ジョブズがソニーの情報機

器事業本部の生産基地である厚木工場を見学した時のことだ。

服装へのこだわりがなかったジョブズだが、ソニーの工場の従業員がみな同じ作業着を着ている事が気になっ

た。

その理由を尋ねたところ、ソニー創業者の一人である盛田昭夫氏はこう答えた。

「第二次大戦後、日本人は着る服もなかった。だから会社が従業員に作業着を制服として配らなければならな

かったのです。でも今では、この制服が従業員と会社をつなぐ存在になっている。制服を着ることで、ソニーの一

員ということを実感することができるんですよ。その制服は三宅一生デザインであり、グレー地に赤い縁取りをし

たリップストップ(破れ止め加工)のナイロン製ジャケットは袖のジッパーを外すとベストになり、一年中着れる工

夫がなされていました。




ジョブズはこれ以来、アップルでも制服を導入したいと考えた。アップルのためにベストをデザインしてくれと

三宅一生に依頼した。

しかし、制服見本としてナイロン製の黒の袖の脱着可能なジップ付きベストを持ち帰ってソニー工場での制服の

感想や会社との一体感と忠誠心を体感できる制服着用を、アップル社員に提案したところ、

社内で猛反対にあったという。アップルの制服導入は見送られることになった。

MACWORLD Expo/Tokyo99で壇上のジョブズが着ていた上着がアップル制服見本ではないかと言われていま





ともかく、このときジョブズは三宅一生と知り合い、彼のもとをときどき訪ねるようになる。やがて自分用に制服を

用意したらいいと思うようになった。そのほうが毎日便利でもあるし(彼はそう考えている)、特徴的なイメージも伝

えられるからだ。

三宅一生が着用していた黒いタートルネックが気に入ったジョブズはそれをもとにした自分の黒のタートルネック

作製を三宅に依頼してから数週間後―。以来、すっかりトレードマークとして定着したこのタートルネックだが、実

はジョブズらしくかなりの特別仕様が施されている。もともとこだわりの強いジョブズのため、「ISSEY MIYAKE」は

特別なオーダーメイドを用意。当時の技術スタッフ総出でジョブズの身体のあらゆる部分を採寸し、両腕の長さ

の調整や肩幅などはもちろん、左右の重量も快適に着れるように調整が加えられるなど、少しの妥協も許さない

スペシャルオーダー品となっていた。



 最初のオーダー数は50着とも100着とも言われているが、いずれにしても膨大な数。最初のオーダーは無料で

提供された。

「だから、気に入った黒のハイネックを作ってくれとイッセイに頼んだら、100着とか作ってくれたんだ」

この話を聞いたとき、私はまさかという顔をしたらしく、ジョブズは証拠としてクローゼットに積み上げたハイネック

を見せてくれた。


「僕の服はこれだ。死ぬまで大丈夫なくらい用意してあるよ」(

この時が黒い長袖のハイネックあのリーバイス501という、ジョブズが生涯続けたスタイルが誕生した瞬間だった


その後は有料で定期的にジョブズの元へ届けられており、直近までオーダーがあったという。ジョブズのタートル

ネックは非売品と思われるかもしれないが、実はオーダー品ではない市販バージョンは現在も「ISSEY MIYAKE」

のメンズ売場で手に入れることが出来る。当時から廃盤になることなく売れ続けており「流行廃りが激しいこの業

界で、長年売れ続けるこのアイテムを選んだジョブズはさすがだ」という話もこのエピソードを知る関係者の間で

残っている。

イッセイミヤケの前社長太田伸之氏のブログによると、「ある年、その素材の製造が中止、代わりによく似たカッ

トソーで生産して届けたところ、『ファブリックが違う』と返品されてしまいました。

ちょっとした差なのですが、ジョブズさんはそのちょっとした差を見抜きダメ出し、着るものにも繊細な方でした。」

という逸話が綴られている。やはり、かなりの目利き人だ。



10月14日は「世界中の人が黒タートルネックを着てジョブズを追悼するSteve Jobs Dayがあるとの事です。


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