わたしがママだ。

 


歌う        
 
 
わたしたちは、 
あぶくだった。 
むかしむかし、海の中でうまれた。 
ゆうらり、なみにゆられて、 
苦しいことも楽しいこともしらない、 
きらきらしたあぶくだった。 
 
あるとき、 
わたしたちは魚だった。 
海から河をさかのぼり、 
だれも 行ったことのない 
森へ山へ向って、せせらぎに、 
ひかるうろこをくねらせる 
ゆうかんな魚だった。 
 
しんかろんは、 
そう教えてくれるけど、 
わたしたちは、なにもおぼえていない。 
 
山を切り崩してもいいですか? 
空をよごしてもいいですか? 
河をせきとめてもいいですか? 
 
だれも答えてはくれないので、 
わたしたちは自分で考える。 
もう、 
苦しいことも楽しいこともしらない、 
小さな生き物じゃない。 
いま地球で一番、強くて、利口で、バカな、 
人間、わたしたち。 
             
うまれたばかりの赤ちゃんは、 
お母さんの目をみて、 
きらきらと笑うことがある。 
「顔が、ひきつっているだけよ」 
という人もいるけど、 
未来はそんなふうに、 
わたしたちに微笑みかける。 
 
さあ、歌うよ、 
こもりうたを 
あなたに、こんな苦しさをあげる。 
あなたに、こんな楽しさをあげる 
あなたへとつむがれた 
たくさんの 
いのちを、 
あげる。 
 
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コメント (2)
確かに、ひきつったような顔で。未来が微笑みかけています。
HIRO
 ありがとうございます。
いつも、感想いただいて、
はげみになります。
みおよしき

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