あくびネットへの勧誘電話が掛かってきた

いつぞやは光コラボへの勧誘電話が掛かってきたが、今度はあくびネットというプロバイダへの勧誘電話が掛かってきた。また色々と話したのでまとめ。(2017-3-17 修正追記)




やはり掛かってきたのは日曜日だった。在宅を狙うなら日曜日ということらしい。
電話を直接掛けてきたのは「ねくすといのべーしょん」というところ。担当は立て板に水という感じですらすらと営業トークを繰り広げ実に手慣れた様子。トークスキルはなかなか高そうだ。また光コラボかと思いきや、今度はフレッツ光のプロバイダをあくびネットに変更しませんか、という内容だった。

当方の電話番号はやはりフレッツ光番号リストを購入しているようだ。光コラボ電話の時と同じ、よほどこういった電話番号リストというのは需要があるのだろう。


NEXT INNOVATION 株式会社とは?


とりあえずいつものように会社名を検索してみるが同名の会社が大変多いため絞りきれない。営業トークの間隙を突いて唐突に「そちらの社長さんって○○さんという方ですか?」と質問をする。想定外の会話に「へ?」と地声が出た。トークが止まったところで、最近は詐欺まがいの勧誘電話が多く掛かってくるので申し訳ないがそちらの会社の情報等を確認させていただいている、と正直に話す。ちなみに○○さんは同名会社の社長のお名前だったが、ここではなかった。

(この時点では)ホームページはなかったので、住所等を伺う。こちらの意図を把握した後は快く応じてくれ、北海道札幌市の豊平区に会社があるということがわかった。

(2017-3-17 追記)
通りの名前などを聞きつつGoogle Mapで住所を追い、ビルまで辿り着いて「ここですか?」と確認したところ「はい、そうです」との返事、確かにそこには「ネクストイノベーション株式会社」とあったので当然その会社だと思い本稿にそう記載したのだが、そこはあくびネットとは縁もゆかりもない、真っ当な不動産業を行っている全然別の会社だった

コメントより社長様から御叱責を頂き、お電話にてお話させていただきました。誠実にお仕事をされている立派な方で、こちらの不手際を深くお詫びしました。旧稿を読まれた方にはお詫びして訂正いたします。

また、近郊に株式会社NEXT INNOVATIONもあるが、これも全く異なる別会社(お電話にて確認済)。

電話を掛けてきたNEXT INNOVATION 株式会社ここである(再度電話して確認済)。業務内容に、テレマーケティング事業、アライアンス事業などがあり、その一環としてあくびネット勧誘を行っているのだろう。

この電話担当がなぜ同名別会社の住所に誘導したのかはわからない。同ビル内に別営業所があるのかもしれないが、極めて紛らわしい。再度記述するが、同じ札幌市豊平区にあるネクストイノベーション株式会社(不動産業)も株式会社NEXT INNOVATION(介護事業)も、本件とは全く関わりはない。この営業を行っているのはNEXT INNOVATION 株式会社である。
(追記ここまで)


あくびコミュニケーションズ株式会社とは?


次に営業内容。
現在フレッツ光と共に契約しているプロバイダをあくびネットに変更しませんか、というものである。こっちはさすがにプロバイダなのであっさりとホームページが見つかった。社名はあくびコミュニケーションズ株式会社、設立年月日は2015年3月3日、比較的最近だな。
経営母体?は株式会社あくびではないか?とまず予測する。社長名・企業ロゴが同じだし、こちらの設立は2014年4月25日と若干早い。ただ、株式会社あくびの方は内容がほとんど書かれていない。本当に商売をやる気があるのか?と思わせるぐらい。あくびコミュニケーションズの方が圧倒的に内容が豊富だ。取引先も、

NTT東日本
NTT西日本
Google株式会社
GMOインターネット株式会社
中西金属工業株式会社
シーティマシン株式会社
株式会社フォーバルテレコム
ウェブルート株式会社
スターティア株式会社
株式会社リロクラブ
株式会社インターネットイニシアティブ
株式会社セールスパートナー
ITX株式会社
丸紅テレコム株式会社
株式会社U-NEXT

と、それらしい社名がずらずらと並んでいる。

プロバイダの名前として「あくびネット」は奇妙な印象を受けるが、これが介護事業会社の名前なら納得がいく。あくびをするようなゆったりした時間を過ごせる心穏やかな老後を送りましょう、とかの趣旨で名付け、そこから出発してコールセンター事業、プロバイダサービス事業を始めたのだろうと推測できる。

所在地を調べてみると、あくびコミュニケーションズが東京都渋谷区&大阪府大阪市北区と2都市に展開しているのに対し、あくびは埼玉県川口市のマンションの一室、従業員は実質1名のようだ。
そして、ネットを検索すれば、あくびネット勧誘電話に関する相談がわんさか見つかる。


あくびネットとは?


では、そのあくびネットはどんなプロバイダなのか。
背景がわかったところで営業トークに切り込んでいく。

こちらが既にインターネットに接続しているのはわかっているから、そのプロバイダよりもあくびネットの方がいいですよ、という路線を敷いて話を進めてくる。盛んにこちらが入っているプロバイダを探ろうとするが、そう簡単に手の内は明かさない。
担当は仕方なく、あくびネットがいかに安いかということを強調してくる。だが、勧めてくる月額1,300円という価格は決してすぐに乗り換えたいという程の低価格ではない。
そもそも、プロバイダ事業自体が既に枯れつつある業種であり、多くのプロバイダはLTEや光コラボ、スマホとのセット割などオプションで儲けようとしている状況だ。新規参入したところでそれほどメリットはなく、低価格で競争するなら利益が乏しい。だからこそ最初は光コラボかと思ったのだが、本当にプロバイダ変更のみを勧めてくる。

では、営業のいうあくびネットのメリットとは何か。

1) フレッツ光とプロバイダ料金の総合価格が安くなる

は!? とリアルで言ってしまった。光コラボでない限り、フレッツ光とプロバイダ料金はそれぞれ別途請求される(プロバイダが合算して請求する場合でも中身はそれぞれ別個になっている)。プロバイダをあくびネットに変えたところでフレッツ光の料金が安くなるわけがない
フレッツ光のいったい何が安くなるのか? 基本料金は変わらないはずだ、との主旨で細かく聞いていくとようやくその正体がわかった。つまり不要なオプションサービスを切って基本料金だけにすれば安いですよ、と言っているに過ぎなかったのだ。
「要はよくある保険の見直しみたいなことですか?」と聞いたら「ええ、まぁ……」とさすがに歯切れが悪くなる。そりゃそうだ。フレッツ光のオプション検討ならNTTに電話すれば無料でやってもらえる。その相談を代行するというのは確かに作業であり代金が発生するものなのは確かだが、それはプロバイダ料金とは関係ない

2) 月額1,300円にはサービスが付帯するので安い

あくびネットの料金表を見ると、いわゆる普通の接続コースが用意されている。ファミリータイプで1,000円、マンションタイプで800円(どちらも税別)となっている。安いは安いが、とりたてて魅力的な価格ではない。だが、NEXT INNOVATION 株式会社としてはこれらのコースの契約はできず、このお電話では1,300円コースしかご契約できませんと言い切った。

OK、では1,300円コースはどんなメリットがあるのか?
これは「あくびネット リモートプラス フレッツ接続コース」と言われるもので、プロバイダ料金の他にリモートによるパソコン設定サポートが含まれたプランであると書かれている。その「パソコン設定サポート」とはいったい何をするものなのか?
この質問に、担当は驚くべき回答をした。

  プロバイダを変更した場合にはそちらで接続設定を変更する必要があるのですが、
  こちらからリモートでそちらのパソコンを操作し設定を行います。


またもや「は!?」とリアルに叫んでしまった。
このサポートとやらには2つの大きな問題点がある。

問題点その1


このリモートというのは、あくびネットのホームページを見る限り遠隔操作ソフトとして有名なTeamViewerというソフトを用いる。プロバイダ側・客側の双方にこのソフトをインストールして起動し、IDで相手を固定し、その場限りのパスワードを入力することで客側のパソコンをリモート操作する(プロバイダ側のマウスやキーボードで客側パソコンを自由に動かす)ことが可能になる。ソフトを終了すればパスワードは無効となるため最低限のセキュリティは護られる、という仕組みだ。
だがこのセキュリティはあくまでログイン制限であり、リモート中のセキュリティは護られない。低価格なお手軽リモートソフトであって、商用利用でなければ無料で使えるレベルのものでしかない。

しかも、リモート中はなんでもやり放題だ。やろうと思えば客側のデータをコピーし放題で、その気になればデータを全て破壊することすらできてしまう。よほど信頼できる相手でない限り絶対に使ってはいけない類いのソフトである。
その上、モデムのプロバイダ設定を変えるともなれば当然モデム側のログインパスワードも教えなければならないのだ。

つまり、セキュリティの牙城たるパスワードを教えた上で一定時間自分のパソコンを相手の自由にさせる、という、とんでもない事をしてあげましょうというのがこのサポートの内容だ。正気を疑っても仕方あるまい。

設定ができないお客に対し電話での説明には限界があるし、訪問サービスでは料金が高くなってしまう。その点、このリモート操作ならば訪問しなくてよいし、専門家が操作するため短時間で設定を終えることが出来る、というメリットは確かにある。だが、そんなことは大手プロバイダも当然わかっていてやらないのだ。危なすぎるから。そのリモート設定をやった後で何かパソコンに問題が発生した場合、全責任を負う羽目になりかねない。
大手プロバイダが忌避するその「全責任」を、あくびネットが負ってくれるとはとても思えない。

問題点その2


仮にそのリモート設定サポートを受けて無事設定変更が完了したとする。
一度設定ができてしまえば、もう後は何もする必要はない。当たり前だ、それは初期設定なのだから。
にも関わらず、「リモートプラス フレッツ接続コース」はなぜか月額料金である。当然そこを尋ねてみる。

「プロバイダ変更作業というのは初期設定ですよね。それが終わった後も月額料金が発生するのなら、その後のリモートサポートというのは何をしてくれるのですか?」

担当はついに言葉に詰まってしまった。「ええ……ちょっとした質問を受け付けたりとか……」そんなのはどこのプロバイダでも無料でやっている。それ以前にプロバイダ変更設定の方法はきちんとマニュアル化され、電話を掛ければ親切丁寧に教えてくれる、もちろん無料で。
全くできない人であっても、近所のパソコンショップや電気屋でプロバイダ設定出張サポートはよくやっているし、これなら初期費用だけで済む。そこでプロバイダ変更まで申し込む場合は無料サービスをやるところすらある。

なにより、あくびネットにはみまもりパック1,540円/月というオプションコースが用意されている。パソコン操作で片付くトラブルは全部リモートで解決してあげましょう、という、ある意味究極のお任せコースだ。
これがある以上、「リモートプラス フレッツ接続コース」でなんでもサポートするわけにはいかない。料金的に言って、みまもりパックの意味がなくなるからだ。必然的に、初期設定が終わった後の「リモートプラス フレッツ接続コース」でできることは何もない。にも関わらず、毎月サポート料金は請求され続ける。
これは、先だって炎上したPCデポの不要な高額サポート問題と全く同じ構図としか言い様がない。

でも一応確認する。
「次の月からサポートできることってありますか? ないですよね?
「……はい」

OK。君は正直な人だ。

おそらく実際には、何かは用意されているだろう。形式上すら何もなければ詐欺同然だからそこまで抜けてはいまい。プランのPDF説明書を見ると「+セキュリティ対策ソフト」という文言がある。なんらかのアンチウィルスソフトかなにかを送付し、その継続使用料が形式上のサポート料金として計上される仕組みかもしれない。
だが少なくとも、契約時にホームページ上にも説明文書にも営業の説明にもその旨が明記されていなければ、初期設定費用を毎月延々と請求し続けると解釈されても文句は言えないだろう。


総合的判断


NEXT INNOVATION 株式会社は詐欺会社ではない。電話で営業して注文を取っているだけで、内容に嘘はない。
あくびコミュニケーションズも詐欺会社ではない。一つのプロバイダであり、用途に合ったコースを選んで契約すれば(おそらくは)普通にインターネットを楽しめるのだろう。どちらも真っ当な会社である。

だが、現時点でNEXT INNOVATION 株式会社が行っているあくびネットの営業内容は、詐欺ではないにしろ確実に炎上クラスのものであるのは間違いない。

重要事項説明書の「6. 解約・サービス変更・解約に伴う違約金について」には、契約してから2年以内に解約する場合には15,000円(税別)の違約金を支払う旨書かれている。
しかもこの2年縛りは基本契約での話で、契約するお客はまず間違いなく「使ってお特割」という長期利用コースに入るから、同時に3年契約(2年契約に変更になったらしい)も結んでいることになるので、37ヶ月目の契約更新時以外で解約を申し込んだ場合には更に7,200円(税別)の違約金が発生する。
この件は、国民生活センターに遠隔操作で変更されてしまったプロバイダーの事例として紹介されている。

つまり、この電話にて契約を結んでしまった場合には、パソコンをリモート操作されてしまうソフトをインストールされ
パスワード込みで自由に操作され
実質の初期設定料金が毎月延々と請求され
契約解除するには22,200円の違約金を請求されてしまうという事態に陥る。

契約に明記されているから詐欺ではない。が、これをわかった上で契約しようという人はまずいないだろう。

「サポート」込みの1,300円コースだからこそ営業会社へのペイバックも支払えるのだろうし、枯れた市場であるはずのプロバイダ業務に誰もやらなかったリモートサポートという「コンテンツ」をひっさげて参入する意味もあるのだろう。ビジネスモデルとして一種の理解ができないわけではないが、到底納得できるものではない。
これらには間違って解釈しているものがあるかもしれないが、真剣に見て聞いてこうとしか判断できなかったのだから「誤解」を生む点があるなら会社はその旨わかりやすく明記すべきだろう。



しかしこれらの指摘は行わず、最後に彼に、いま契約しているプロバイダ料金は1,300円よりずっと安いこと、フレッツ光の余計なオプションコースには入っていないこと、プロバイダ設定は自力で出来ることを告げた。

「あ……それなら必要ないですね……」
「はい、色々とお話ししていただいた上で申し訳ないんですが」
「いえいえ、お時間取っていただいてありがとうございました。失礼します」

彼が将来、やりがいのある仕事に就くことを祈りつつ、電話を切った。
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当社を名指しで出しているよだが、当社は不動産会社であり、あくびネット?こんなの知らん。名誉棄損で訴訟いたします。
ネクストイノベーション株式会社
「どちらの」ネクストイノベーション株式会社様でしょうか?
同名他社が多数ありますので、本文中では電話担当者から聞いた住所等を記述しております。ご確認ください。
もしそちらが本文中にある住所のネクストイノベーション株式会社様であり、あくびネットの営業を行っていないというのであれば、即時本ブログを修正いたしますが、同時にそれは「御社の名前を騙って営業している悪質な詐欺会社が存在する」事を意味します。
御社への被害という意味では、そちらの方がよほど重篤ではないでしょうか。
Rei.
弊社は上記記載の「ここ」をクリックすると出てくる会社です。憶測と適当な情報で書き込まれるのは大変迷惑です。事実関係も調べもせず、ずさんなサイトですね
弊社は逃げも隠れもしませんよ!事務所に来ていただいてもかまいません。(来る度胸があればですが)弊社の名前、住所で検索をしても不動産業しか出てきません。
本日削除要請いたします。明日このまま出ていれば、まず被害届を出します。
たぶんですが、あくびネットの株式会社NEXT INNVATIONかと思います。
ネクストイノベーション株式会社
遠方なのでお伺いはできませんでしたが、ネクストイノベーション株式会社の社長様とお電話にてお話しさせていただきました。こちらの不手際でご迷惑をお掛けしたことをお詫びいたしました。
また、誤った情報を発信していたことを御指摘いただき、深く感謝いたします。
ネクストイノベーション株式会社様と、旧稿をお読みいただいた方には、改めてお詫びいたします。こちらの事実確認が足りませんでした。申し訳ありません。
誤った情報を削除し、修正して再度掲載いたしました。
Rei.

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