サモアの伝統的なタトゥー(Tattoo)

サモアの伝統的な慣習にタトゥー(入れ墨)がある。
英語ではTattoo、サモア語ではTatauと言う。

タトゥーというと日本では“そっち系の人たち”がするものというイメージがあってちょっと敬遠されがちだが、サモアでは全く異なり、昔からの立派な文化として残っており、老若男女を問わず今でも多くの人が入れ墨を入れている。

大家族の代表や村を統括する役割であるマタイに就任する際には、今でも伝統的な儀式として派手にタトゥーを入れるという習わしがあるのは非常に興味深い。
ハイチーフのように位が高くなればなるほど(すなわち偉くなればなるほど)、立派なタトゥーを入れるようだ。

また、男性だけでなく、女性も入れ墨をする習慣もあるのだが、サモアンタトゥーには男女それぞれで模様が全く異なり、それぞれのデザインに意味があるのも面白い。また、タトゥーにまつわる伝説なども残されている。(大洋州各国にもタトゥーの習慣がある国はいくつかある)

Pe'a(ペッア)と呼ばれる男性の典型的なタトゥーはこんな感じ。
ビックリなことに、腰回り(おへその辺り)からお尻や股間も含め、ひざ上にまでわたってド派手にデザインされる。これだけ入れるのには相当な金額と時間がかかるそうだ。
お尻のあたりもしっかりと入れ墨が入っている

腰のあたりから円を描くように股に入れられるのが特徴。またおへそのあたりもインパクトがある。正直、股間のあたりはどこまで入れるのかと思ってしまうが、さすがにここは未確認。とにかく痛そうだ

後ろはこんな感じ。かなりの墨が埋め込まれている


女性のタトゥーは身近な人で適当な写真がなかったが、こんな感じ。
こちらはMalu(マル)と呼ばれており、太ももからひざ下まで入れるようだ。(手の甲にも入れるタイプもあるらしい)
ひと目見ても明らかに男性のタトゥーとはパターン(模様)が異なる


図書館で調べてみたところ、デザインのそれぞれの部分に呼び名が付いており、細かく書かれているのが興味深かった。
男性の前面のパターン

男性の背面のパターン

女性のパターン(左が後ろ、右が前の模様)

女性のひざ裏のパターン

女性の手の甲のパターン

細かい模様は、木の枕や魚を捕るネットや釣り具、パンダナスの木、星など、サモアの日常生活に関連する物の意味をそれぞれ表しているのがとても面白い


最近では伝統的な意味合いだけでなく、オシャレや流行の一つとして腕や足に誰もが入れているが、マタイでもない人たちがこのような派手な模様を大胆に入れることはない。
タトゥーガン(銃)でバチバチっと手っ取り早く入れることもできるが、昔ながらの鉄の道具を使ってカンカン打ち込んで肌に墨を入れることもできる


ちなみに、外国人旅行者でもサモアに来た記念にタトゥーを入れて帰る人がいるが、我々ボランティアでも入れる人がいる。
サモアで働いたピースコー(アメリカ人)の多くはタトゥーをしているし、JICAボランティアでもまれに入れる人がいる。
日本の入れ墨のように背中に派手に竜の模様を入れるわけではないが、帰国してから大丈夫かなぁ。(僕は決して入れません)

ピースコーの友達の左腕のタトゥー

最近足首に入れたばかりのJICAボランティアのタトゥー。これで350タラ(約13000円)

生徒たちのタトゥー。こちらはボールペンでの落書きだが、授業中にこういう落書きばっかしている(でもデザインは上手なところがさすがサモア人)


同期のKさんのブログでも取り上げられているので紹介しておきます。
 →http://ameblo.jp/koko-samoa/entry-10717007567.html
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コメント (2)
沖縄のハジチと似てます。琉球はポリネシア系と言われるほどDNAも近いので文化も似たのかと
G
>Gさん
コメントありがとうございます。
沖縄にはよく行きますが、ハジチというのは初めて聞きました。やはり島国は近い文化があるのですね。
管理人

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