氷艶 2017 破沙羅

先週のNHKホールでの本番中は、行きも帰りも明治神宮前駅を使用。
数日後に観に行く予定の「氷艶 2017 破沙羅」の会場である代々木第一体育館の横を通ってワクワクしながら行きたかったのです♪

市川染五郎さんが10年近く温めてこられたという「歌舞伎・オン・アイス」という構想。
それがついに形になったショーが観られるんだ…一体どんなショーになるんだろう…
体育館横を通りながら、色々想像してテンションが上がります。

役者が氷上に立ち、滑る。
スケーターが見得をし、殺陣をする。
3日間だけの夢のコラボレーション。

舞台は神話の時代の日本。そこで歌舞伎の世界から呼び出された善と悪のキャラクターが戦うという勧善懲悪の物語です。

この世界初の試みの初日昼公演に行って来たのですが…凄かったです!!
これが6公演のみだなんて勿体ない…
華やか(ド派手!)で美しい衣裳に身を包んだ豪華出演者達の競演に、スクリーンと氷上一面をキャンバスにした迫力のプロジェクションマッピングが加わり、DRUM TAOによる氷上での生演奏が激しく熱く盛り上げます。

宙乗り(フライング)があったり、大蛇が空から現れて氷上を暴れまわったりと、沢山の仕掛けが盛り込まれていて大興奮!

仁木弾正役の染五郎さんがなんとスケート靴を履いての六法を!これには割れんばかりの拍手が!
岩長姫役の市川笑也さんの衣裳は氷の上を覆う程に裾が長く足元が見えない状態なのですが、上半身が全くぶれる事なく、まるで足に何か移動装置がついているかのようにスーッと滑らかにリンクを滑って行く動きが人間離れしていて圧倒的な存在感。
そして、同じく笑也さんがスケート靴のままで毛振りを披露!
本当に本当に歌舞伎・オン・アイスだった…

スケーターの方々も今まで見たことがない新たな挑戦をしていて見所満載。
村上佳菜子さんは巫女の役で、踊りの名手。祝いの舞、悲しみの舞、祈りの舞…各シーンそれぞれに情感溢れるスケート。
衣裳がまたぴったりで可愛いのなんのって!はまり役でした。

浅田舞さんは岩長姫の妹役で、織田信成さん演じる皇子がその美しさに一目で恋に落ちて駆け落ちしてしまうという流れ。
分かるわ…これは夢中になっちゃいますねぇ。
そんな可憐な姫が、殺陣のシーンでは物凄〜く生き生きと楽しそうに刀を振り回している姿にはキュンとします。
そして、皇子役の織田信成さんはノーブルでとても優美。登場するだけで和の世界にパッと引き込まれました。

鈴木明子さんは静御前役。橋大輔さん演じる義経の中の幻影として現れるという設定で難しい役どころ。
とらえられそうでとらえられない存在。現実離れした佇まい。
色々なものを足していくのではなく、そぎ落として表現されたような儚さがあって、義経と一緒に滑るシーンでの美しく調和した世界が素敵でした。

破沙羅の世界を創り司る女神役の荒川静香さんは、人を石に変える悪側の蛇髪姫も演じていたのですが、これが新境地に立ったという感じで素晴らしかったです。
荒川さんの女神は十八番でただただうっとりと見入ってしまうのですが、真逆である攻撃的で邪悪な悪役がこんなにはまっていて魅力的だとは!
とても楽しそうで水を得た魚のように見えました。

義経役の橋大輔さんの存在は、まさに「氷艶」。
ポニーテールをなびかせながらの後半山場での殺陣のキレ、魅せ方…凄い。
客席の熱気もピークにという場面で、決まらなかったら積み上げてきたものが崩れてしまいかねないという要の場面でピタッと決めてしまう。

また、染五郎さんの「氷上での六法」というスケート側へ飛び込んだパフォーマンスに応えるかのように、橋さんには出雲阿国として「スケート靴を脱いでの台上での踊り」のシーンが用意されていました。
日舞から始まって次第に激しく前衛的で不可思議な舞に変貌していくのですが…魅せられました。
東京ゲゲゲイ振り付けとの事、よくぞ創って下さいました!
橋さんは、出会いを通していつも新しい表現を引き出していますよね。
あの世界を身体の中に落とし込める感性と、それを踊り狂える突出した表現者っぷりを観せて頂けて幸せです。

染五郎さんのアイデアと思いの結晶であるこの舞台は、
既成概念…常識…という枠を取っ払って、遊び心とともに攻めに攻めた真剣勝負をする方々が観せてくれた夢舞台でした。
観に行けて良かった…まだ余韻が残っています。








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