「目が点になる」もあの人が流行らせた!?

昨日はコスモスの俳句について書きました。
その中で,コスモスの和名「秋桜」を「コスモス」と読ませたのは
歌手のさだまさしさんだと書きました。
そして,さださんは,別の造語の普及にも貢献しているようです。

それは「目が点になる」という言葉。
驚いてあきれた時に使いますね。アニメでもこうなっています。


広辞林では,こうなっています。
「俗に,驚きあきれ返った表情になることをいう。」

「俗に」というところが,伝統的な日本語ではないことを示しています。
広辞苑でも第5版(1998年)から,この言葉が載っているようです。

つまり,「目が点になる」は比較的新しい言葉なのです。

調べてみると,最初に使ったのはジャズピアニストの山下洋輔さんが
1970年代にエッセイで使ったのが初めてのようです。


この言葉は谷岡ヤスジさんのマンガの人物が驚くと目が点になり
怒り出すというところから使ったそうです。

ただ,これで全国に広まったわけではなく,1980年代に入り,
さだまさしさんのバンドのギタリスト福田幾太郎さん(故人)が
楽屋話で使っていたのを,周辺が使い始めたようです。

これも「嗚呼!花の応援団」というマンガから来たようで
最初は「目が点点になっている」と言ったそうです。

それを仲間内で使っているうちに,
さだまさしさんがラジオやコンサートでおもしろがって使い
ファンの間に広まっていったそうです。

また,楽屋に遊びに来た笑福亭鶴瓶さんも使って広めたようです。
この言葉の普及に貢献した二人。


1985年のさださんの「恋愛症候群」という歌には
「目が点になる」が登場します。


開き直らねば何もできず ただ暗く爪をかみ

目が点になって ため息ばかりのA型
他人のことなど考えられずに 大切な花畑 
平気で踏み荒らし ヒンシュクをかうB型


また,岩波新書「辞書の仕事」では,著者の増井元さんが
さだまさしさんのLP解説で初めて目にした「目が点になる」を17年後
広辞苑第5版に載せることになった経緯が書かれています。


辞書の仕事 (岩波新書)
岩波書店
増井 元


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「秋桜」を「コスモス」と読ませたり,目を点にさせたり,
さださんって影響が大きい人ですね。


ちなみに,英語には eyespot という言葉があります。
これはクジャクや蝶などの目のように見える斑点のことです。







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コメント (4)
おはようございます。

 ブログトップの「愛子大仏」の写真拝見しました。これだったのですね、ありがとうございます。

 と、、、
 eyespot で思い出したのですが、
 男性用便器に、たまに「的」が描かれていますよね。二重丸になっていたりしていて。あれ、とても気になるのですけど、、、
 あれが目玉の様に見えて、なんか見られているような気がして、落ち着きません。
あきあかね
『花の応援団』当時としては革新的なお下劣漫画でして、うちの兄が持ってました。(笑)
花田心作
あきあかねさん
おはようございます。あれのおかげで掃除が楽になったとか。誰が考えたんでしょうね。
愛子大仏は盛岡大仏とほぼ同じ姿格好だとか。設計者が同じなんでしょうか。
リアルET
花田さん
おはようございます。「花の応援団」については今回書くのをどうしようかと思いましたが,学術的に書きました(笑)。映画にもなりましたがお下品な漫画でしたね。確かに上の世代の漫画でした。
リアルET

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