稼いだ映画たち、稼げなかった映画たち

 キネマ旬報(2016/3月下旬号)は、「2015年映画業界総決算」特集だ。去年の映画ベストテンや各賞は出揃ったが、映画の評価と稼いだお金は無関係らしい。
 昨年稼いだ日本映画たちは、
1位 映画・妖怪ウオッチ 誕生の秘密だニャン!  78億円
2位 バケモノの子                58億5000万円
3位 HERO                  46億7000万円
4位 名探偵コナン 業火の向日葵         44億8000万円
5位 映画ドラエもん のび太の宇宙英雄記     39億3000万円
6位 ドラゴンボールZ 復活の「F」       37億4000万円
7位 進撃の巨人 ATTACK ON TITAN 32億5000万円
8位 映画「ビリギャル」             28億4000万円
9位 ラブライブ The School idol Movie 28億4000万円
10位 映画「暗殺教室」             27億7000万円
 以上の10作品のうち、東宝配給作品は、8本で、合計は327億6000万円。東映配給作品は、ドラゴンボールのみで、松竹配給作品は、ラブライブ!のみだ。昨年も、東宝の圧勝に終わった。
 この中で、アニメの合計は、258億円。実写映画の合計は、69億6000万円だから、アニメのわずか27%となっている。この10作品のうち、映画や俳優が賞にからんだのは、「HERO」の吉田羊、「進撃の巨人」の水原希子、「ビリギャル」の有森架純といったところだけだ。いくら評判だけが良くても、映画は稼げない。

 外国映画は、
1位 ジュラシック・ワールド           95億3000万円
2位 ベイマックス                91億8100万円
3位 シンデレラ                 57億3300万円
4位 ミニオンズ                 52億1000万円
5位 ミッション:インポシブル/ローグ・ネイション 51億4000万円
6位 インサイド・ヘッド             40億4100万円
7位 ワイルド・スピード SKY MISSION 35億4000万円
8位 アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン   32億1000万円
9位 ターミネーター:新起動/ジェネシス      27億4000万円
10位 テッド2                 25億1000万円
 「ジュラシック・ワールド」が昨年の稼ぎ頭だった。実写が6本と、アニメを上回っている。

 昨年稼げなかった映画は、夥しい数にのぼる。松竹配給で話題となった「黒衣の刺客」は、3100万円の興行収入に終わっている。稼げなかったのは、東映配給作品群も同様で、終戦70年記念映画「おかあさんの木」や作品的には高い評価を得た「起終点駅ターミナル」など、5000万円以下の作品が多かった。KADOKAWAの「迷宮カフェ」は、わずか440万円だ。観客に見放されては、どんな映画も生きてはいけない。







映画を知るための教科書1912~1979
洋泉社
斉藤 守彦

ユーザレビュー:


Amazonアソシエイト by

新・外国映画ビジネスが面白い (キネ旬ムック)
キネマ旬報社

ユーザレビュー:


Amazonアソシエイト by

BIGLOBEニュースロゴ

ニュースをもっと見る

最近の画像付き記事