平壌に消えた有田芳生…北工作員の骨壺ビジネス

米国も罠にハマった北の“遺骨”ビジネス。次の標的は我が国だった。対日工作の担当議員に選ばれた有田芳生は、平壌でどのような反日指令を受けたのか…国際テロ集団との連携も見えてきた。

「出て行け!」「帰れ、有田!」
「場違いだよ、お前は!」


いきなり罵声が飛び交った。4月27日、北朝鮮に拉致された日本人の早期救出を求める国民大集会が、日比谷公会堂で開かれた。民主党の有田芳生は壇上で大ブーイングを浴びる事態に直面した。
▼ハイライトは1分44秒から


厳粛な空気が漂う国民大集会で、登壇者が紹介時に糾弾されるケースはこれが初めてである。しかも、罵声は一部ではなく会場フロア全体から沸き上がった。加えて、来場者たちは拍手すらしない。

激烈な拒絶反応だ。これは、有田が国民有志によるデモ活動を妨害したことへの批判だけではない。今回の国民大集会の直前、有田芳生は朝鮮総連の威を借り、被害者家族らに牙を剥いていたのだ。

「『拉致』と『無償化』をリンクさせるのは筋違いだ」

朝鮮総連は4月26日、朝鮮学校の無償化を強要する集会を開いた。そこに有田芳生は国会議員の肩書をぶら下げて参加。北朝鮮支援の姿勢をハッキリと打ち出した。

参照:朝鮮新報4月26日『朝鮮学校差別問題で院内集会/国会議員など日本人士も参加、180余人』

拉致被害者家族会や「救う会」は、これまで一貫して朝鮮学校の無償化に反対してきた。さらに現在は、北朝鮮が日本列島にも「弾道ミサイルの照準を合わせた」などと恫喝している最中である。
▼国民大集会で挨拶する安倍首相4月27日(産経)

有田芳生は堂々と家族会を裏切り、拉致被害者を見捨てた…大集会の来場者が拍手すらしなかったのは、当然のリアクションだろう。10年以上も拉致事件を“食い物”にした揚げ句、拉致加害者側に回ったのだ。

「北朝鮮シンパの売国議員」と罵るだけで済むレベルではない。元代々木のエリート党員・有田芳生は、国際テロ集団と連携を深めている可能性も濃厚なのだ。

【「議員の訪朝は国民への背信」】

「政府・与党に相談なく、与党議員が訪朝するのは残念だ」

当時の外相・玄葉光一郎は会見で、有田芳生のスタンドプレイに不快感を示した。昨年10月23日、有田は北京経由で平壌入りした。対北制裁違反となる電撃訪朝だった。

我が国は平成18年から独自の対北制裁を継続。政府は国家公務員の北朝鮮入国を禁じ、一般国民にも渡航自粛を要請している。その中で、有田は制裁破りの行動に出たのだ。
▼高麗航空で平壌入りした有田芳生(JNN)

国会議員と国家公務員はイコールではない。しかし、有田芳生が所属する民主党は、2年前に衛藤征士郎らの訪朝計画が表面化した際、こう批判していた。

「国会議員の訪朝は対北制裁措置を無視する行為であり、国民に対する背信と断ぜざるを得ない」
「拉致被害者ご家族の心情からも、またこの問題解決のために辛抱強く北朝鮮と交渉してきた日本政府、国会、この問題に関与してきた全ての人々の努力を無にする行為である」


なかなか痛烈だ。そして、この党見解を有田芳生にそのまま送ろう。民主党は有田を問題視するポーズも見せていたが、政権崩壊が秒読み段階に入ったことからウヤムヤになって今に至る。

野党の1年生議員に転落したといっても、見逃すわけにはいかない。従来の議員による反日外交にも増して、有田の訪朝は醜悪で、より犯罪性の高いものだった。

【訪朝理由の説明でしどろもどろ…】

「政治、経済状況の視察」

平壌入りが確認された際、有田の議員事務所は訪朝の目的について、そう説明していた。ところが、有田芳生がチェックインした北京発平壌行きの高麗航空152便には、日本人の8人の姿もあった。
▼同じ便で訪朝した邦人団体10月23日(共同)

半島北部からの引き揚げ者でつくる民間団体のメンバーだ。北朝鮮入りした理由は、日本人の“遺骨埋葬地”の訪問。制裁措置の対象外として民主党政権下で特例が認められた人々である。

北朝鮮への入国スケジュールは、有田芳生と同じだ。経済視察などという有田事務所側の説明はデタラメだった。まったく、息を吐くように嘘を付く…

「国会議員として自分の目で現場を見ておかなければいけないと思った」

昨10月27日、平壌から北京に戻った有田芳生は、待ち構える記者団にそう答えた。事務所の説明とは違い、訪朝の目的は日本人の“遺骨埋葬地”視察だったと話している。
▼北朝鮮を出国した有田10月27日(共同)

日本人“遺骨”をめぐる動きは、北朝鮮の主導で昨春から急ピッチで進んでいる対日工作のメーンストリームだ。そこで有田芳生は対日謀略の担当議員として抜擢され、平壌“ご招待”となったのである。

当然だが、有田は北朝鮮指導部の指示を受けて動いている。こうした輩を通常、北朝鮮エージェントと呼ぶ。

【失踪…北朝鮮4泊5日の旅】

有田芳生は、昨年10月23日から27日まで滞在した。北朝鮮4泊5日の旅である。その間のスケジュールは、平壌郊外にある“日本人墓地”の視察などごく一部しか判明していない。

この時のツアーには、NNN記者が同行し、咸鏡北道の古茂山、清津を巡ったが、その際の映像に有田は映り込んでいない。敢えてフレームから外す意味はない。有田はどこかに姿を消していたのだ。
▼古茂山を訪れた邦人団体10月24日(NNN)

北朝鮮国内での動きを外部からキャッチすることは出来ない。完全なブラックゾーンの中である。記者質問に有田は、日本人民間団体とは別に、『朝鮮国際旅行社』のガイドに案内されたと説明している。

これも嘘だ。朝鮮国際旅行社は一般の北朝鮮観光ツアーを催行する旅行代理店。その案内員は、当然のように監視員なのだが、有田の場合は別ルート。国内で訪朝をアレンジしたのは朝鮮総連だ。

幻に終わった衛藤征士郎の訪朝団も、北本国の指令を受け、朝鮮総連が窓口になっていた。我が国から訪れる国会議員は常に特別待遇だ。有田のケースでは北朝鮮の工作機関=偵察総局の関与が疑われる。
▼清津訪問時も有田は所在不明10月26日(NNN)

“日本人墓地”を整備し、引き揚げ者や遺族の墓参を新たな対日工作として推進してきたのが、偵察総局である。有田の訪朝にも全面的に係わっていることは間違いない。

【テロ集団を利する狂気の質問】

有田は「北政府高官」との接触を否定しているが、自己申告に過ぎず、ウソも吐き放題だ。北朝鮮に入国した時点で、第三者が確認するすべはない。平壌の夜は完全にフリーなのだ。

定番コースの朝鮮労働党幹部の他、有田芳生は平壌で「よど号」グループと対面したと推測する。前原訪朝の場合は、ホテルで偶然会う段取りだったが、有田はより確信犯的に接触したことだろう。
▼平壌の地下鉄駅周辺2012年4月(AFP)

現在の対日工作で「よど号」犯は、目立った役割もなく、有田レベルの議員訪朝ぐらいしか使い所がない。国際テロ集団と接触した痕跡は、帰国後に有田が提出した狂気の質問主意書に残されている。

「拉致被害者を政府が認定する際に、外国情報機関から情報や分析結果の提供を受けるなどの連携を行った事実はありますか。あるならば、その国名を具体的にお示し下さい」

参照:参議院HP2月7日『拉致問題と不審船に関する質問主意書』

これは具体的に、有本恵子さん拉致事件で重要な手掛かりになった有名な写真を指す。昭和58年、コペンハーゲンの空港で「西側情報機関」が撮影した一枚である。
▼北工作員の隣に座る有本恵子さん

どの国の機関か…報道記者な気になるだろうだが、それを開示したことで、拉致被害者の救出に何のプラスになるのか?実際は、北朝鮮・よど号実行犯を利するだけだ。

拉致加害者を支援する驚きの質問である。しかも、外国情報機関の名前を日本政府が明らかにすることはない。常識だ。つまり、有田は「よど号」犯への返礼として、議員の立場を利用してみせたのだ。
▼米紙意見広告で募金訴える有田2H1年(共同)

更に、この質問主意書では「不審船の国籍特定の根拠を示せ」「傍受した通信の言語を示せ」など、拉致解決の障害となるクエスチョンを繰り返す。自ら親北ぶりをアピールするのが真の狙いだろう。

最早、有田芳生が親北か否か、議論する段階ではない。すでに忠誠度はバツグンだ。そして、有田が国内でも「よど号」関係者と組織的に繋がっている事実も判明した。

【よど号犯の娘が“部下”だった】

「今年はじめから北朝鮮側は、『遺骨』『遺骨』になった」

日朝消息筋は、昨冬から非公式折衝の中で北側が“戦没者の遺骨”を全面に押し出してきたと明かす。そして昨6月には共同通信とANNを平壌に招待して“埋葬地”を宣伝させ、8月には引き揚げ者でつくる民間団体の訪朝を実現させた。
▼北当局者に案内される邦人団体8月末(共同)

これは無策の民主党政権が北の甘い誘いに応じたのが原因なのだが、事態は急ピッチで進行。民間団体は、その後、毎月のように訪朝し、10月には有田芳生が同行するに至った。

民間団体は「全国清津会」という。引き揚げ者で組織されていること以外、創設年もこれまでの活動も不明。しかし、この団体の事務局に「よど号」犯の実の娘がいたことが明らかになったのだ。

平成18年に帰国し、逮捕された水谷協子の娘。偽ドル事件で拘束された田中義三の娘でもある。ショッキングな事実だ。水谷協子は有本恵子さんの教育係だったと証言されている人物である。
▼国際テロリスト・田中義三(file)

そして、この「全国清津会」の顧問に迎えられたのが有田芳生であった。顧問と事務局員という余りにもストレートな関係。また、有田が親北をカミングアウトしたのも、この会の会合だった。

「日本は戦後67年経った今も戦後処理ができておらず、朝鮮に残る遺骨問題が重要な局面にある」

有田は昨10月18日、参院会館で開かれた会合でそう呼び掛けた。「拉致解決よりも遺骨」の大胆な反日・親北宣言だ。この会合は朝鮮総連の肝いりで開かれたもので、機関紙も大きく伝えている。

参照:朝鮮新報10月10日『日本人遺骨問題、遺族が連絡会発足』
▼日朝協議も北の遺骨ゴリ押しで幕11月(産経)

朝鮮新報に有田芳生が鮮烈デビューした瞬間だ。更に、カミングアウトの5日後に平壌入りするというスピーディーな動き。北当局の周到な工作シナリオがなければ、不可能な早業だろう。

北朝鮮にとって、この“日本人遺骨”の返還は、巨大なビジネスだ。行方不明米兵の遺骨返還で北側は、約220柱で推定25億円以上の収集費用を入手している。

半島北部に眠る日本人の遺骨は2万柱を超えるという。北の思惑通りなら、1000億円を上回るビジネスになり得る。ドス黒い闇の商売。そこから利権を獲得しようとしているのが、有田芳生だ。
▼街頭で演説する有田芳生(file)

引き揚げ者が遺骨を取り戻したいと願う思いは、純粋である。訪朝が表立って批判されることも少ない。だが、北朝鮮はそこを突いてきたのだ。「人道問題」を悪用した荒稼ぎである。

これほど醜悪な北朝鮮利権は、過去になかった。砂利輸出で味をしめた古賀誠やナイトライフ目的の山拓が幼稚に見える。一方、有田が進めているのは、遺骨を“人質”にした暗黒のトレードだ。

人間のなせる業ではない。正に鬼畜である。
▼東京ブルーリボンの会で演説21年

有田芳生が既に北朝鮮のエージェントとなっていることは、本人の発言からも明らかだ。だが、国民有志のデモ活動を組織的に妨害するなど、最近の直接的な活動は北工作員と呼ぶに相応しい。

北朝鮮独裁体制の駄犬がブルーリボンを付けることは、もう許されない。思想と信条、本性を曝け出し、堂々と金日成バッジを付けて街頭に立て。


   〆
最後まで読んで頂き有り難うございます
クリック1つが敵に浴びせる銃弾1発となります



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【Side story】
スピードとキレがでるまで時間掛かりますが、懲りずに宜しくお願いします。

参考記事:
■イザ24年7月2日『北朝鮮、遺骨で外貨稼ぎ…返還費狙い対日工作』
■イザ9月8日『北朝鮮での民間遺骨収集に「怪しい親北日本人」の影』
■イザ24年9月18日『【正論】東京基督教大学教授・西岡力 「全員帰還」を日朝協議の条件に』
■産経新聞24年11月14日『日朝協議再開、北朝鮮「遺骨」で資金狙う?』
■共同通信2003年7月15日『米兵遺骨収集を来月再開 北朝鮮に2億5千万円拠出』

■イザ10月27日『有田議員が訪朝終了 遺骨問題で現地視察か』
■日経新聞10月27日『有田参院議員が訪朝 日本人遺骨問題で墓地など視察』
■NNN24年10月26日『67年ぶり…日本人遺族が北朝鮮で墓参り』

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