”伝統建築巡り”「旧岩崎邸」備品デザイン

この美しいヴィクトリアン・タイルは旧岩崎邸1Fベランダに張られた「ミントン」のタイルです。ミントンのタイルはロンドンのウエストミンスター大寺院やイギリスの国会議事堂、アメリカ、ワシントンの国会議事堂でも、ミントンのタイルが使用されているもの・・・つまり卓越したデザイン力はもちろんかなり高価なものであることがわかります。個人邸に使われるのは珍しいケースであったようです。当時の国家予算と並ぶくらいの費用を旧岩崎邸に掛けたと言うのも納得できます。

      復刻された建築当初の壁紙「金唐革紙」です。
         ガイドの方のお話を引用します。
         @創建当初館内の壁紙は金箔の箔押しで統一され
          ていた。
         A戦後一時GHQに接収された時に室内はピンクと
          かのビビッドな色で上塗りされて箔押しの壁紙は
          消失してしまった。
         B東京都の管理に移されてから米軍のペイントの下
          から既存していなかった壁紙の一部発見。
         C2Fの2室に限定して復元。
        (注)限定理由;全室を復元すると最低で2億円は下
            らないため。
         
      「ついたて」曇りガラスの透かし彫り模様。当時ガラス
        はてイギリスに発注して輸入していたようです。
        今と違って手作りでしたからこの大きさではかなりの
        金額がしたことは確実でしょう、しかも特注デザインで
        すから・・たかが”ついたて”されど”ついたて”です!

       洋室には”暖炉”が構えてありますがそれぞれ部屋ご
         とににデザインが凝らされています。

     スチームヒーターに彫られたデザインです。ほとん
        どの備品にはゴシック風かジャコビアン様式のデ
        ザインが施されて館内のデザインの統一が図られ
        ています。このデザインはつる模様なのでジャコビ 
        アン様式なのではないかと思います。 

       階段周りのデザイン。(上)ジャコビアン様式
         (下)ゴシック風

      食器類にも館内の調和を保つため高級品を特注して
        輸入しています。上のガラス器はフランス・バカラ社製
        のものですが、桜や松葉のデザインからすると特注した
        ものだろう・・と言うことです。

   (参)10/8「旧岩崎邸・ロマン香る西洋木造建築」のページへは
          こちらからアクセスして下さい。
  ⇒http://painassistant.at.webry.info/200910/article_8.html

   (参)10/26「旧岩崎邸・内装」のページへは
          こちらからアクセスして下さい。
  ⇒http://painassistant.at.webry.info/200910/article_22.html



・・・初心者マークのページに最後までお付き合いいただきありがとうございました。
金満主義のように思えますが、後進国の日本が西欧と対応して行くにはこうした施設で西洋風の歓迎会を開催する必要があったのでしょう・・一個人が国を背負って立とうというのですから、その心意気、先見性、気迫、はすざまじい”というしかありません。旧岩崎邸は近代日本の源流の一つだと言う事が内装・備品の一つ一つに現れているようです。

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